昼飲みの聖地「赤羽」のセンベロ酒場で叩きのめされた話
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5月とは思えない陽気のおかげさまで、暑気払いがてらに「酒でも飲みてえなぁ」という気分になったので、昼飲みの聖地と言われる赤羽へ行ってきました。
一度は行ってみたいと思っていた、酒のみの憧れ赤羽の立ち飲みのセンベロ酒場「いこい」。
しかし、楽しめるどこかセンベロ酒場の奥深さに叩きのめされて帰ってくる羽目になってしまいました。
とても酒と旅を語るなんてレベルにいないことを痛感しました。赤羽のセンベロ酒場はこれからという方、是非、この記事を読んで、私のように失敗しないで楽しんでほしいと思います。
伝説のせんべろ店 いこい本店
超有名なせんべろ酒場の「いこい」です。多くの酒場雑誌で見た光景です。おーこれだーみたいな感じでテンションがあがります。昼から大賑わいの様相です。さすが昼飲みの聖地赤羽の人気店です。しかし、さすが老舗の名店。簡単にイチゲンさんを楽しませてくれるわけなんかありません
いこいの特徴と掟
おばさんに睨まれてびびる
まず店に入ろうとすると、年配の女性スタッフに睨まれます。「何名?」とだけ聞かれ、店内に案内されます。というか、席を指だけ指されます。もちろん「いらっしゃいませ」はありません。でもさすが老舗、酔客は皆楽しそうです。
携帯電話は利用禁止なのを知らず焦る
カウンターにぎっしりと並ぶ酔客。これが、ダークダックスというやつです。携帯のカメラでパシャリ!おっと!危ない!店内は携帯電話利用禁止と張り紙がしてあります。慌ててすぐにしまいました。おっかない店員のおばさんに叱られてしまいます。
飲み物をすぐに頼めず焦る
飲み物はすぐに頼まないとイライラされます。なんか色々飲み物の種類があって、暑かったし選びたかったのですが、迫力に負けて慌てて瓶ビールを頼んでしまいました。「これはえらいとこに来たなぁ」と思いながらも、その他にも暗黙のルールがあるはずだと、まわりの客の様子をキョロキョロと伺います。初めて来る人は、最初に頼む一杯を決めてから店に入りましょう。
支払いの仕方がわからず戸惑う
周囲の慣れた感じのお客さん達をみていると、皆さん現金をテーブルに置いてあります。なるほど、現金と交換ね、よくあるシステムだと少し安心しました。せんべろに来たんだもの現金と小銭はたっぷりと用意してきましたよ。
しかし、最初に頼んだビールのお金を払っていない・・・。あの怖いおばさんに怒られてしまうのではないかとびくびくとした気持ちになってきます。
茄子の漬物とハムカツを頼むついでに、おそるおそる聞いてみると、瞬間的に「980円!」と言葉だけが返ってきます。。千円札をすぐに渡し、「飲み物の代金は・・・?」と聞くと、「入ってる」とぴしゃり。
あーなるほど、最初の一杯目は飲み物を頼んで、次の食べ物を頼むときにお金を払うスタイルなのか。しかし安い。友人と2人で、ビール、レモンサワー、ナスの漬物、ハムカツで980円です。さすが伝説のセンベロ店です。
おっかないおばさんの計算がすげえ速くてそれもびっくりしました。
食べ物の受け取り方にびびる
瓶ビールをちびちび飲んでいると、しばらくしたら
ハムカツ!
ハムカツ!ハムカツ!
ハムカツ!ハムカツ!ハムカツ!
ハムカツ~~~~!!!!!
と、カウンター内にいる店員が大声で叫んでいます。何が起きたかわからずビックリしてしましました。すると優しい常連さんぽいお客さんが、ハムカツを受け取って、私に手渡してくれました。
なるほど食べ物の受け取りもこういうルールだということを学びました。カウンターにいる常連さんたちは、またルールわかってねえ客きたなあ~、早く受け取れよ~と思わさせてしまいました。本当に申し訳ない・・・。
それでもなんとなく、システムがわかってきて、煮込みとか、なんかを頼んでスムーズに支払いをすませ、料理を受け取ります。
ウイスキーハイボールが飲みやすくてびびる
30度を超える気温だったので、ウイスキーハイボールを頼みました。ジョッキに入った美味しそうなハイボールがでてきました。ぐいっといったところ、のどの通りにこだわりがあるのかほとんど炭酸が効いていません。なるほどこれも老舗のこだわりなのかということを学びました。
気の抜けたぬるいハイボールをちびちび飲んでいると
アジフライ!
アジフライ!アジフライ!
アジフライ!アジフライ!アジフライ!
アジフライ~~~~!!!!!
と怒られている他のお客さんがいました。頑張れ初心者達!
Gの出現でオアイソウ
私のちょうど横の壁を見ていると、ゴキ〇リの家族が楽しそうに壁に貼られたメニューの上を歩いています。アウトドア遊びが好きなので、虫に慣れていて、基本ゴキブリも怖くはありません。手渡されたおしぼりでさっさと叩き落してしまいます。
そんなことをしていた後、ふと向かえに立つ友人の顔をみると青ざめています。Gが大嫌いで、料理を楽しめるどころではなさそうです。
これだけ解放された立ち飲み屋で、古い街だもの俺らがゴキブリの住処で楽しんでいるんだよと言っても、もう聞く耳はないようです。赤羽でチャバネGとかくだらないシャレを言ってももうだめです。
私の憧れだった、昼のみの聖地赤羽でのセンベロ酒場経験、初回はこれで終わってしまいました。代金は二人合わせて2000円。本当にセンベロです。
センベロ酒場の教訓
センベロ酒場の掟は下記のとおりです。皆さんも是非この記事を読んでセンベロ酒場にチャレンジしてください。
- 接客はしないから安いんだ
- 飲み物は店に入る前から決めておく
- 現金と小銭は十分に用意しておく
- 最初のフードを頼むときに金を払う(一杯目の飲み物も含めて)
- 食べ物はカウンターに受け取りに行く
- Gは気にしない(苦手な人を連れていかない)
安心を求めて串カツ田中で締めてしまう始末・・・
あまりにも叩きのめされすぎて、通りすがりにあった串カツ田中に入ってしまいました。せっかく赤羽に来たのに・・・。
ただ、うまい、ハイボールも冷えてて炭酸が効いている。心がやすまります。
赤羽の昼のみ客は本当に楽しそう!
私は失敗しましたが、赤羽で昼のみを楽しむ人たちは本当にいい顔をしてお酒を楽しんでいました。皆さんも私を踏み台にして、是非楽しんでください。
赤羽の街またリベンジしたいと思います。
それでは!