酒好人の酒と旅を語るブログ

読者の今宵の一杯のために名酒場をご紹介するブログです。身銭を切り、肝臓を犠牲にして、自分の失敗談をさらけ出す。美味しい酒場とまずい酒場をどストレートに語ります。

おっさんが正直に語る[Uber Eats]への疑問や苦言など

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おっさんの小遣い稼ぎには[Uber Eats]がおすすめみたいな安直な記事を書きました。なんのことはない話を正直に書いたら、はてなブログにひっかかって、アクセスやらはてなブックマークコメントやらがすごいことになりました。それだけ「Uber Eats]が注目されていることの表れかと思います。

 

www.sakesukijin.work

 

しかし、はてなブックマークにコメントを書いてくださった方々のコメントを読んで、「Uber Eatsの悪いところ」や「気を付けなければならない事」も正直に伝えなくてはならないと思い今回の記事を書いてみることにしました。

Uber Eatsをやってみようと思った方、一度冷静になって今回の記事を読んでみてから、配達員をやるかどうかを考えてみてください。

 

事故時の対応は限定的

事故時にUberから補償される範囲は限定的です。Uberの公式サイトから引用すると「本保険は Uber が日本国内の保険会社と契約を結んでいる対人賠償・対物賠償保険(上限 1 億円)となり、自転車・原付バイク・軽自動車を利用する Uber Eats 配達パートナーが、配達リクエストを受けた時点から配達が完了するまでの間に生じた事故に対して適用されます。本保険に関する事前申し込みや、追加料金のお支払いは必要ありません。」とあります。

対人、対物の事故時の賠償は1億円が上限とありますので、一見十分に見えます。ただ、これには注意点があります。

自分の怪我への補償はない

対人対物だけに限定されていますので、ご自分の怪我は補償されません。

配達リクエストから配達完了までという危険性

気を付けなければならないのは「配達リクエストから配達完了まで適用される」という点です。Uberの経験者であればわかると思うのですが、ひっきりなしにリクエストがくるときは良いですが、そうでない時は、配達完了すると、一度、自分のお気に入りの場所に戻りますよね。そのタイミングで事故を起こすと補償されないということです。

個人保険は使えないという驚愕の事実

仮にUberの保険が適用されないタイミングで事故ってしまうとどうなるか。はてなブックマークで指摘をもらうまでは、私も大きな勘違いをしていましたが、個人保険は使えない可能性が高いという驚愕の事実があります。

個人で加入している自転車保険はあくまでも個人に適用される保険であり、個人事業主という立場で業務をする上では個人保険は使えない可能性が高いそうです。とってもやばいですね。ご指摘いただいた方、本当にありがとうございます。Uber 配達員の方は必ずこの記事を読みましょう。

ただ、保険会社によっては適用ができる場合もあるそう(私は未確認)ですので、安易にUberを始める前にご加入の保険会社に必ず確認を取っておきましょう。

 

hoken-room.jp

 

もし周りにUberやっている方がいたら、法人自転車保険のこと話してあげてください。自分でも、法人自転車保険のことを詳しく調べて後日ご報告いたします。保険に加入するまでは一旦Uber配達停止です。

 

これについては、Uberは真剣に考えなければなりませんね。自動車やバイクであれば、最低限自賠責には加入していますが、自転車の保険加入率はとても低いです。

ましてや、万が一の事故発生時には個人の自転車保険が使えない旨の注意喚起もありませんでした。これはまずいですね。

 Uber Eatsで配達をしていると、顧客の場所を探すのにスマホをみたり、時間に追われ焦ったりする時がどうしてもあります。のんびり自転車に乗っている時よりは危険性は確実に高いです。

報酬から保険料を控除しても良いので実施するべきだと思います。サービスが拡大し事故が発生した時には、必ず企業責任を求められることになるでしょう。

 

雨の日や夜はとても危険

雨の日や夜は危険性が増します。歩行者も見えづらくなりますし、車から自転車も見えづらくなります。また、自転車のブレーキも効きづらくなるのでとても危険です。雨の日や夜の日は、原則私はUberをやりません。

ただ、Uberは配達員が少なくなってくると商売ができなくなるので、ブーストというのかけて配達員を煽ります。ブーストというのは、通常の配達料に+アルファのインセンティブをつけるものです。

後、台風の日におっさん呼んだろか?とか、深夜に働きたい!みたいなコメントもありました。台風とかすごく悪天候の日は、Uber側で新規の注文をストップします。そして、Uberは9時から22時までの営業です。深夜の配達はやっていません。

 

運転マナーが悪いUber配達員が多い

これも事実です。車道を逆走したり、とんでもない速度で走ってるやつもいます。暗くなっているのに無灯火だったりしているやつもいます。後は、駐車のマナーも悪すぎるという指摘もあります。交通ルールとマナーを守ることは、自分を守ることにもつながります。この記事を読んで心当たりのあるUber Eats 配達員には是非気をつけてほしいものです。

 

専業にはなりえない

Uber Eatsで推奨できるのは小遣い稼ぎ程度です。一度、朝の9時から夜の20時までフルに働いたことがあります。それで稼げたの17,000円(インセンティブ込み)です。20日稼働するとして、たったの340,000円です。

そこから税金、年金、社会保険を引くと手元に残るのはわずかです。シフトや時間制約の無いスポットの小遣い稼ぎと考えた方が無難です。あとよっぽど体力のある方でないと毎日は無理です。一日フルに働いた時はふらふらになりました。

 

確定申告と副業規定には気をつける

確定申告は必須です。Uberに限った話ではないですが、会社の就業規則も良く理解した上で取り組みましょう。私の働くところは利益相反がなければ許可されています。小遣い稼ぎで本業が壊れてしまっては元も子もありませんので気を付けましょう。

働き方改革の一環で副業が推し進められるというニュースがあります。私は、この先どんどん副業は一般的になってくると思います。なぜなら、企業側にも働く側にもメリットがあるからです。企業からすると、労務時間超過による企業責任を負いたくない一方で、中小企業や飲食店は特に人手に困っており小さい労働力でも良いので集めたいというニーズがあります。働く側からすると、勤務時間が減れば収入も減ります。その穴埋めをしたいというニーズは必ずマッチしていくようになるはずです。

 

思ったよりかかる携帯通話代金

Uber Eatsでは目立ったトラブルはありませんが、よくあるトラブルとしては、顧客が指定した住所が間違っている、顧客が指定する場所に現れないということがあります。

その際は、顧客に電話確認したり、どうしてもつながらない時はUber Eatsのサポートセンターに電話をしたりします。

特にUber Eatsのサポートセンターは要員が十分でないのか結構な時間待たされます。そしてフリーダイヤルではありません。この点も、Uber Eatsには改善を求めたいことです。結構腹立ちます。

もし、トラブルが発生したら全てUber Eatsのサポートに連絡するだけです。配達員に責任があるような、例えば運んでいたものをこぼしてしまったとかも、お店や顧客と調整をする必要がありません。ごめんなさいと一言誤って、あとはUber Eatsのサポートに任せるだけで解決してくれます。費用はUberが負担し、他の誰かが再配達します。

 

ピザ屋の配達より人間関係は希薄

仕事はピザ屋の配達員と同じようなものですが、それよりも人間関係はもっともっと希薄です。コミュニケーションスキルはほとんど要求されません。お店に行って番号を伝える、お客さんのチャイムを鳴らして、商品を渡して、ありがとうございましたと言うこれだけです。ピザ屋の厨房やレジ打ちのお姉さんと恋に落ちるとかそういうのは100%ありません。

 

Uber Eatsはねずみ講ではない

こういった記事でUber Eatsを紹介するとねずみ講かと勘違いされますが違います。Uber Eatsの紹介料の仕組みは、新規にUber Eatsを登録する際に紹介者のコードを入力します。そして、新規のUber Eats配達員が50回の配達を完了すると、紹介者に6万円の報酬が支払われるというものです。

一見、ねずみ講臭いのですが、そもそも、「50回の配達を達成する」のが結構苦労します。50回という配達は、新規の方がUber Eatsで働く価値があるかを判断するには十分な回数です。途中で、その方が、「Uber Eats 儲からん!」と判断して、Uberを辞めればそれで終わりです。

紹介者に報酬は入りません。よくあるねずみ講のようにノルマを達成しなければペナルティがあるとか、初期投資が必要とかそういう類のものではありません。

ただ、たまに紹介料の半分キックバックしますとか、顔を見たことも無い相手にサポートしますとかネットで伝えて報酬を得ようとしている輩がいます。それはそれで良いのですが、トラブルの元になる可能性があるので止めた方がいいと思います。顔見知りの友達同士でやりましょう。おっさんはそういうことはトラブルの元である事も知っています。

 

問題は多いが時代を反映したサービス

Uberの良いところも悪いところも書きました。ただ、やはり私はUberを小遣い稼ぎ程度に続けたいと思っています。リスク志向が強く石橋をたたいて渡る国民性なのかもしれませんが、やはり諸外国のこういった思い切ったサービスは残念ながら日本にはありません。

配達員のマナーや保険などの問題は本当に問題です。ただ、今現在は問題ですが解決されれば問題ではなくなります。こういったプラットフォームビジネスを軽視すると日本企業はどんどん取り残されていくのではないでしょうか。

Uberをやっていて思うのですが、Uberで食べる人、作る人、運ぶ人の三方はマッチしているからあれだけUberが広がっているのでしょう。この事実は軽視してはならないと思います。

 

それでは!